事業案内|幅広い素材に対応|岐阜ギヤー工業株式会社

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岐阜ギヤーは、大手から中小企業、商社まで、幅広いお客様からご依頼をいただいております。
現状に甘んじることなく前向きな姿勢で「ものづくり」に取り組み、これまでの経験で培われた技術力と最新の生産設備を生かして、お客様に必ずご満足いただける”付加価値の高い製品”を作ります。 お客様の歯車の諸問題に、新しいご提案をしたいと考えております。

工作機械向けギヤー

“マザーマシン(母なる機械)”とも呼ばれる工作機械は、金属を削ったり穴を開けたりすることで、思いどおりの形状や精度の部品を作る、機械をつくる機械です。
例えば自動車・航空機の部品は安全・快適のためにとても高精度に作られています。その機械の“基”をつくる機械だからこそ、その歯車にも高い精度が求められます。一般の機械とはレベルも性質も異なる“使命”をもった機械といえます。
歯車伝達機構は、複数の歯がその3次元形状のかみ合いにより、トルクを伝達する非常にデリケートなメカニズムです。かみ合う歯車の誤差は、伝達特性に悪影響を与えます。個々の部品の誤差をなくすことで、静寂で、高伝達効率、信頼性の高い動力伝達装置を作ることができます。
岐阜ギヤー工業では、新規のロット品だけでなく、古い機械のメンテナンス用パーツ品の1つまで柔軟に対応いたします。

ご相談事例

古い機械の歯車が壊れて困っています。
図面もなく、ボロボロに壊れた歯車しかないのですが製作可能ですか?

古い機械のギヤが壊れ、修理できるかどうかも分からなかったが、壊れた部品から諸元を解析してすぐに製作してくれました。
生産停止が最小限で済み、なんとか遅れを取り戻すことができました。
壊れた原因も調査してくれて以前より機械の動きがスムーズになりました。

工作機械の設計を行っており最適なギヤ諸元の組み合わせについて相談したいです。

機械の設計部門に配属されたがギヤの知識に乏しく困っていました。以前から取引があった岐阜ギヤーさんに相談したところ、歯車専用のシミュレーションソフトを使用して稼働時の負荷に合わせたギヤ諸元や形状を算出していただきました。
こちらの意図を理解していただき、何通りもの組み合わせから最適な選択ができました。

自動車産業向けギヤー

国内外主要自動車メーカー、トランスミッションメーカーの品質基準となるマスターギヤ(量産トランスミッションギヤ検査用基準歯車)の加工経験も多数ございます。マスターギヤとは量産歯車の検査方法である「噛合い試験」で使用される高精度基準歯車のことで、ピッチ誤差などの精度確認のために非常に高い精度が求められます。
超高精度なギヤといっても、大きさ・形状・材質・要求精度はさまざまです。マスターギヤの合格ラインは一般的にDIN3〜4級(誤差3〜4μm)ですが、常に要求以上のクオリティを目指して製作しています。1μm単位で狙い形状が要求される依頼では、加工時はもちろん、検査時のわずかな埃も許されないシビアです。
マスターギヤの他にも、世界最高峰レースの2輪、4輪レース用歯車や試作、開発用歯車、歯車制作用工具、量産トランスミッションギヤ(スポット加工)など、厳しい精度が求められるものや、精度が出しにくい形状のものが集まります。
同業の業者から相談を受けることもあり、これは技術面で信頼をいただいている証だと考えています。

ご相談事例

途中まで加工してみたが、要求される精度を満たせない。助けてほしい。

厳しい精度の製品だったが、取り代がほとんどない状態で加工していただきました。改めて技術力の高さを実感しました。

産業機械向けギヤー

運搬機械、製鉄機械、風水力機械、環境装置、化学機械、鉱山機械などからプラスチック機械や業務用洗濯機まで多岐にわたる分野のギヤーを製造しており、使用される歯車も機械毎の専用設計が多いため、多様な形状に対応しております。
また、業務用ロボットのギヤーの製造もしており、精密減速機・自動搬送装置などの運搬機械を中心に、数多くの業界で岐阜ギヤー工業の歯車が使用されています。
マスターギヤほどの精度は必要ありませんが、工作機械同様に各社コストを維持したまま省エネ化を進めており、伝達誤差低減を目的とした低振動・低騒音化要求が高まっています。それに伴う小型化や特殊な歯型修正を付加するといったご要望にも対応しております。
産業機械向け歯車においても、小〜中ロットでの量産品の生産、試作開発部品やスペアパーツ、故障対応の特急品に対応できることが岐阜ギヤー工業の特徴です。

ご相談事例

とにかく急ぎで納品をお願いしたいのですが...。

試作やテスト品の依頼も多く、いずれも短納期でのご依頼となりますが、非常にタイトなスケジュールで各工程を進め、お客様のご要望納期にも対応しております。あまりにも短納期の場合には、調質材を使用した焼入なし製品を一旦納入し使用していただき、その間に正規製品を製作するという対応にてご相談させていただきます。

共同開発(産学提携)Gifu Hand

「ギフ・ハンド」は操作用グローブをはめた手と同様の動きをするものです。人間さながらの素早い動きやボールを握るような力加減も実現しています。5指20間接16自由度を持ち、指の付け根の内外転もできるロボットハンドは世界初で、内蔵されたサーボモーターや、表面に装着された859点の分布型触覚センサーが多彩な動きに対応しています。

ギフ・ハンドの可能性

岐阜大学の川崎教授と毛利講師の研究室ではバーチャルリアリティ環境における触覚インターフェース(仮想空間で物を触った感覚が人間の手にリアルに伝わる)の研究開発などに力が注がれ、今後の用途や可能性は無限に広がっています。
例えば……
病気や事故で手や指の感覚を損なった人のリハビリトレーニング、乳がんの触診トレーニングやリハビリ支援システム、医者が人体や臓器モデルの感触を仮想で体験し、触診や手術のトレーニングなど高齢化社会が進む中で医療や介護分野はますます重要となり、ロボットのニーズは高くなっています。
さらに開発・改良が進んで人間をよりよくサポートすることができるようになれば、ロボット産業は大きく発展していくと考えております。

開発までの道のり

ギフ・ハンドは、岐阜大学で開催された異業種交流会のロボットハンド研究の講演で、参加者たちが「皆でロボットが作れたら」と盛り上がったことがきっかけです。岐阜ギヤーも、開発メンバーとして協力してきました。当初はワイヤーを使う案も考えられましたが、人間の指のような動きを実現するには、コンパクトかつ確実に動力を伝える必要があります。その手段として、岐阜ギヤーの歯車の技術が役立っています。
初期段階で使用していたスパイラルベベルギヤでは、隙間なく組み立てることが難しいという欠点があり、幾度の改良を重ねた結果、フェースギヤならば隙間の調整がしやすく効果的だという発見に至り、さらに改良を重ねることで自由度の高い間接の動きを実現しました。
産学提携・異業種提携は、それぞれが持つ優秀な技術を結び合わせることができ、個々の企業だけでは得られなかった新たな付加価値を生みだしています。
もちろん新規のプロジェクトに挑むことは大変困難を極めます。特に共同開発はすぐに結果が出るものではありませんし、採算がとれず継続が難しい部分もあります。しかし、その挑戦は「ものづくり」に対する向上意欲を高め、ノウハウのフィードバックを得ることでさらなる技術の向上に結び付けられます。
「どんな注文にも応えられる」会社を目指して岐阜ギヤーは、新たな付加価値の創造する挑戦を続けます。

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058-274-5381

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